8月29日に「頑張る身体が喜ぶ、解剖学ストレッチ」講座をしました。

今回の講座には女性の方が二人参加してくれました。二人ともアレクサンダー・テクニークのワークショップは初めてだそうです。まずは二人にアレクサンダー・テクニークがどんなものか体験をしてもらうことにしました。

肩こりの原因となる緊張を見つけ出し、緩めているところ

肩こりの原因となる緊張を見つけ出し、緩めているところ

緊張をやめる

アレクサンダー・テクニークを体験するというのは、とりあえず「筋肉の余分な緊張をやめる」ことです。筋肉が余分に緊張していると、肩こりが起こったり、目が疲れやすくなったり、腰が痛くなったりと、色々な困ったことが起きてきます。それらをやめていって、もっと日々の活動を楽に、身体を大事に、無理のない動き方ができるようになっていきます。

筋肉の緊張は自覚できない

ところが困ったことに、筋肉の緊張は自分でなかなか自覚することができません。どうしてかというと、いつもいつも筋肉が緊張しているので、その状態が当たり前になっているからです。緊張している状態を普通だと認識しているため、自分で筋肉の余分な緊張に気づくことができないのです。

身体の不調は自覚できるけども

自分の身体のことがよく分かっていないというと、奇妙な感じがするかもしれません。肩こり、目の疲れ、腰の痛みなどが自覚できるのは自分の身体のことが分かっているということなのではないかという反論もあるかもしれません。でもそれは自分の身体のことが半分しか分かっていないことだと、わたしは思います。

大切なのは結果ではなく過程です

肩こりや目の疲れ、腰の痛みはあくまで「何かをした」結果です。知りたいのはこの「何をしているのか」なのです。「何をしているのか」が分からないというのは、別の言い方をすれば、無意識に「何かをしている」ということなのです。ということは、これを意識化できれば、自分が何をしているのか自覚することができ、肩こりや腰痛などの不調が起こらないような道を探すことができます。

手を使って緊張を緩めているところ

手を使って緊張を緩めているところ

教師は手を使って生徒に教えます

前置きが長くなりましたが、アレクサンダー・テクニーク教師の仕事というのは、生徒に自分の身体が何をしているのか自覚してもらうことにあります。そのため教師は生徒の身体に手で触れます。教師は手を使うことにより生徒の身体の緊張を緩めることができます。

これはマッサージではありません

これはよく誤解されるのですが、アレクサンダー・テクニークはマッサージではありません。マッサージのように筋肉にアプローチしているのではなくて、相手の頭の中、脳にアプローチしています。身体の不調というのは、脳が自分の身体はこんなものだと制限、または勘違いしているところから始まることがたくさんあります。アレクサンダー・テクニークはこの勘違いを解きほぐしつつ、生徒の問題を解決していきます。

頭を整える

頭を整える

解剖学図も使います

今回の参加者のお話を聞いていると、二人とも肩こりが問題だということが分かってきました。ことときの方法としては、手を使って相手の肩を楽にする他に解剖学図を使ったりします。どうして解剖学図を使うかというと、これも脳の勘違いを解くためです。その勘違いといのは、脳が持っている身体イメージです。この身体イメージが実際の身体と著しく違うと、身体を傷める原因になってしまいます。例えば身体が曲がる関節の位置を勘違いしていると、本来曲がるべきところではないところを曲げてしまい故障の原因になってしまします。

愛用の解剖学図

愛用の解剖学図

スペシャルストレッチ

講座の最後にスペシャルストレッチをしました。これは仰向けに横になってもらい身体をねじるというものです。このストレッチ自体はポピュラーなものですが、アレクサンダー・テクニーク教師が手を使うことによって一味違うものになります。

全身を緩めて伸ばす

全身を緩めて伸ばす

左右で感覚が違う

まず、片方ずつストレッチをしました。そうすることによって左右の違いを感じてほしかったからです。参加者の感想は、片方の足が長くなった、手の長さが左右で違う、お腹の中の内臓が動いた、顔が片方だけリフトアップした、などがありました。そして二人とも左右が違いすぎて気持ち悪い感じがすると、いいました。これは言い換えれば違和感を感じるということだと思います。

違和感を感じるというのは、新しい体験をしているということ

この違和感というを感じることは、一見悪いことのようにみえます。でもこれは違った視点でみれば、まったく新しい身体の状態になっているということなのです。アレクサンダー・テクニークではこのような新しい身体の状態、いままで体験したことがない身体の状態を何回も、何回も経験してもらいます。そうすることによって自分が望む身体の状態、肩こりがなかったり、腰の痛みがなかったりするような身体の状態を自分で手に入れることができるようになっていきます。