アクサンダー・テクニーク目的は問題の原因を解決することにあります。

 

その解決の仕方は、ぱっと見だと風変りに感じられたします。
人間は通常、問題が起きたら、もっと努力をする事によって解決しようとします。
その一方、アレクサンダー・テクニークでは、その努力が逆に問題をおこしていると考え、それを「やめる事によって」解決はかろうとします。

今回は、「そのこと」を説明するためにこのテクニークを作った人のことを書いていきます。

彼の名前はフレデリック・マサイアス・アレクサンダー、1869年1月20日にオーストラリアのタスマニアに生まれました。
子供のときに読んだシェイクスピアの戯曲に感動した彼は、大人になると一人芝居を専門とする俳優となり、順調にキャリアを積んでいきました。

ところがプロになって数年がたったころ、ひとつの問題が彼の前にあらわれました。
舞台の上で出す声が「かすれて」しまうことです。

そこで、アレクサンダー氏は問題を解決するため、彼は医師に治療をうけました。
ところが治療をしても思うような結果がでませんでした。

ある他の医者は、彼に次の舞台まで声を出さずに喉をやすませるよう指示をしました。
彼はこれを守り、次の舞台まで声をあまり出さないようにしました。

そのうちに、劇場での本番、舞台で朗誦をする夜がやって来ました。
舞台の途中まで声は出ていましたが、途中でまた以前にもどり「かすれて」しまいました。
解決できない問題にアレクサンダー氏は悩み苦しみました。

さて、ここからが彼の独自のところ、大変興味深いところです。

ふつうは、さらに努力をするか、あるいは舞台の仕事をやめるところですが、彼は次のような疑問をもちました。

自分の身体は健康で、なんの障害もないはずだ。となると、自分が声を出すときになにか変なことをしており、それが原因になって声がかすれてしまうのではないか?
そのあと彼が自分を観察し発見したことは、頑張って努力をし声を出そうと思えばおもうほど、身体が固くなり、その結果、声が「かすれて」しまうということだったのです。

そうして彼は、この一連のパターンを10年もの歳月をかけて研究し、身体を緊張させずに声をだす技術を作りあげました。
その技術は声を「かすれ」から守るばかりではなく、人間の活動を健やかにする、すべてに応用できるものでした。

「やめる事によって」問題を解決する。
いうなれば、アレクサンダー・テクニークは身体を緊張させずにその人の能力を最大限に発揮させるものなのです。

このブログでは、アレクサンダー・テクニークの魅力と、具体的なプロセスを徒然と説明していこうと思います。